長めの感想を書きます

短めの感想はツイッターでかきます。

5 years after ver.5〜K-N-U-K〜◆千穐楽◆

 

ついに千穐楽!無事に公演できることが嬉しいような、終わってしまうことが寂しいようないろんな気持ちの中で千穐楽!観劇させていただきました!

 ※以降ネタバレがあるので未視聴の方は注意してください

 

今回も全部ただの感想になる予定なので「どんな舞台なんだろ?」という部分が気になる方は下記のエントリを見ていただけるといいかなと思います💮たいしてまとまってません

osakanatabetaina.hatenablog.com

 

終わらないで…

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すみだパークシアター倉さん、すごくいい劇場でした。

本日は千穐楽ということもあり、予約の段階で席数が残り僅か!それならいっそ後方で観たいということで全部ギリギリに手続きをし、無事最後列をゲットしました。最後列は三人それぞれの演技がよく見え、これもまた楽しかったですね。演技を終えた役者さんがスッ…と待機状態に戻るところなど笑、いっぺんに見られておもしろかったです。後席でも満足度高い劇場は嬉しい…。

小声でもちゃんと舞台後方まで聞こえるから、役者さんの発声ってやっぱりすごいです。これはオタクの感想ですが、役者さんたちが後方までしっかり見渡してくれたのもなんだか嬉しかったです☺

会場の感想まで書いてしまうくらい、観劇そのものがすごく楽しかったです。スタッフさんも優しくて、もはや顔を覚えてしまいました。明日も行きたいのですが…。

終わる~!という悲しみと寂しさに苛まれすぎて、お三方の入場の時点でちょっと泣いてしまいました。私事ですが平日の日程しか行っていなかったこともあり、満席の会場がなんかエモくて早々に感涙でした。今も「おわらないで」と「配信ある!」の狭間で心が揺れ動いており、ちょっとうまくまとめる自信がないです。

 

今日は20歳野口くん、25歳梅津さん、30歳久保田さん。難波さんが「偶然初日と同じ配役ですね」と仰っていましたが、私が最初に観た3日め昼も偶然同じ配役でした。今日はどうなるのかなとワクワクしながら千穐楽に臨んだところ、期待通り全然違う舞台が待っていてくれました!

 

繰り返すからわかること

観劇4回目だったのですが、5 years afteってループものみたいだなと思いました。野口くんはどんどん成長するし、梅津さん久保田さんは毎回違う工夫を組み込んでくれて世界が広がる感じがするし、観ている方も理解が深まっていくのでしょうか…?みな回を追うごとにシルエットが濃くなっていく感じがします。

何度も見たくなるどころか、千穐楽まで見てもまだ見たくて大変です。本日とくに好きだったのは久保田さん演じる百合子、梅津さん演じる暗黒の不思議ちゃん、野口くん演じるお母さん。今回は普通にストーリーの感想も書きます。

 

百合子は自分勝手なのか

男性しかいないのに、女性が本当に魅力的な朗読劇でした。

久保田さんの演じる百合子、3日目では『ひどい女』『変わった女』という印象が強かったのですが、本日はじめて「百合子…わかるよ…」と思いました。

今日の百合子はとても傷ついていて、悲しそうでした。ドバカでドクズのジョーと浮気をして、それは最悪だと思うのですが…『啓人と一緒に夢を追いたかった』のは本当なのだろう、ボタンを掛け違えた、啓人のことが信じられなくなってしまった、「そりゃないっしょ」は本当に彼女のこころの叫びだったのかもしれないなとか。笑うとこだとは思います

久保田さんの演技の自然さや『本当にいる感じ』が好きだというのは前のエントリでも書いたのですが、今日の百合子はとくに存在感があるように思いました。自分の友達だったら「啓人ひどい」って言っちゃうかもなとか、啓人にあてつけたい気持ちもわかるかもとか。ずっと『ひどいけどおもろい女』くらいに思っていたのに、急に百合子の友達になった気分です。

…でも久保田さんは「ねっとりした女って感じ!」、野口くんも「手汗がすごそう」と語っていたので、私は「男ってドライ…!」みたいな気持ちになりました笑 アフタートークでは毎回『どう演じたのか』の振り返りがきけるのですが、予想通りだったり全然違ったりして面白い!配信で改めて観るのが楽しみです!笑笑

 

暗黒の不思議ちゃんから見る『5years after』

暗黒の不思議ちゃん(梅津さんが演じるとものすごい美女で好きすぎる…)は、この舞台を表すもう1人の主人公のようでした。

暗黒の不思議ちゃんの人生にフォーカスをあてると、初恋の人に避けられ、ようやく愛し合えたと思ったら相手を陥れる状況になる。人生いいこともわるいこともあるけど楽しいよねという今作のテーマ(なのか?)を体現しているキャラクターだなと今日気付きました。

推しを見つけたと思ったら嫌われ、翌日から会えなくなる絶望ってオタクなら理解できすぎるほどできると思うのですが、啓人に手を差し伸べるときの彼女はどんな気持ちだったのでしょうね。啓人と暮らす日々は彼女にとってキラキラだったのか、それとも怒りを隠していたのか…梅津さん演じるミステリアスな彼女の様子からは何もわかりません。

でも久保田さん啓人と梅津さんポエム(暗黒の不思議ちゃん)が暮らしている日々は本当に穏やかで、傍から見ればキラキラなんですよね…。「暗黒の不思議ちゃんじゃ~ん!」と言いながらも啓人は幸せそうで、どん底から啓人を救ったのは間違いなく暗黒の不思議ちゃんなのだと思います。やっぱり二人の出会いは良いか悪いか一言では言えないんでしょうね。お二人が作る空気がすごく好きでした。

梅津さんの演じる暗黒の不思議ちゃんは優しそうで、ミステリアスで、綺麗で、女の私から見てもとっても魅力的な女性だったのですが…こちらもアフタートークでは「タイプじゃないかな笑」とバッサリで笑っちゃいました笑。何回か見ると舞台を見ながらいろいろ考えるようになるので、アフタートークはマジ面白いです(二回目)!

 

野口くんの「おかあさん像」

野口くんの演じるお母さん、毎回グレードアップしてるなあと思っていましたが、今日も本当によかったです。今回の役作りに関して「(啓人から)電話があった時点で、何かあったことは気付いているんですよね。でも『なんでもない』って啓人が言うから、そういうことにしてるんです」と野口くんが語っていました。

そういうお母さん、いるよなあ。

野口くんは舞台初挑戦ということで、久保田さん・梅津さんからいろいろなことを吸収していたんだろうなと思います。野口くんの『お母さん』は、お二人から吸収した技術と、野口くんのイメージが混ざり合って、観る人の心を打つ、リアルな母像が完成したのかなと感じました。

アフタートークでは、よく『野口くんのお母さんエピソード』が登場します。お母さんをよく見てるからお母さんの演技や心情描写がとてもリアル……というのはかなり短絡的な気もしますが、これからアイドルとして役者さんとしていろいろな人と出会って、どんどん演技に取り入れていくんだろうなと楽しみになりました。初舞台、千穐楽までとってもよかったです。ぜひまた舞台に挑戦してほしいです!

 

観る度にわかることが増えて、考えることが増えて、毎回いろいろなところに感動する。この視野が広がる感じが『5 years after』の楽しみのひとつだと思いました! 

コミカルシーンの感想としては、今日は「役から待機状態に戻るとき」がとても面白かったです笑、クセの強い役を演じたあと、スン…とすました顔に戻る静と動の笑い、本当にずるい。あまりにも息ぴったりで笑っちゃいました。

また凄く細かいところなのですが、4回目に新しく気付いたことの一つに「串カツ屋が怒っている理由」があるんですよね。

二度漬け禁止の屋台の前で「ワンモアチャンス」と歌われたら、なんか二度漬けできる感じがするから屋台のおっちゃんは怒ってる…んですよね!?!!!?!?…真相はわかりませんが、なんかそういう細かいことにも後からジャンジャン気付きました笑 セリフを覚えるほど何かに通ったのは初めてなのですが、楽しいですね。演者さんの演技はもちろんですが、シナリオのほうもより深く楽しめた気がします。

 

配信決定ありがとうございます…!

 

また60人のみんなに会える!嬉しい!!本公演、ということは千穐楽だけなのでしょうかね…?もし全公演配信だったらとても嬉しいのですが、そこは続報を待とうと思います。結局梅津さんの30歳啓人を見逃してしまったし、開墾が死ぬまでにもう一度見たいので…全部に越したことはないのですが…1日しかなかったら迷わなくていいかもと思います。とにかく楽しみです!

 

最後にアイドルの野口くんを埋め込んでおきます💮

本日難波さんが「アイドルだし、ワンフレーズ歌って」という無茶ぶりをしていましたが笑、アイドルの野口くんもとても素敵です。かっこよくアイドルしている時と素の状態で一発芸をしている時が別人すぎていつも驚いてしまうのですが、それもまた野口くんの魅力のひとつだと思います!☺

 

 

 

最後になりましたが『5 years after ver.5〜K-N-U-K〜』本当に楽しい舞台でした!野口くんはもちろん、久保田さん・梅津さんの次の舞台も見に行きたくなっちゃったし、すみだパークシアター倉さんにもまた訪れたくなりました。

最高の舞台と出会えて、また最後まで劇場に通うことができて幸福だったと思います。いろいろ大変なご時世ですが、エンターテイメントの力に元気をいただきました☺配信も、ver.6も楽しみにしています!