長めの感想を書きます

短めの感想はツイッターでかきます。

5 years after ver.5〜K-N-U-K〜◆3日め昼の回◆

 

 

遅ればせながら観てきました!現在上演中の舞台なので、ほぼ自分用の感想メモ&友達への布教用ですが内容へのネタバレは避けてまとめていこうと思います🙇

※演技の感想、舞台セット、トークなど本編内容以外のネタバレはあるので注意してください

 

朗読劇ってどんなのだろう?

朗読劇「5 years after ver.5」略して3人芝居5YAに、推しアイドルのHi☆Five*1の野口くんが出るということなので観に行くことに決めました。朗読劇とはその名の通り、台本を『朗読する』劇のこと。派手な演技や体の動きがないぶん、声や表情だけでどう演じるのかという役者さんの手腕、また声だけでどう状況を伝えるかという脚本家さん及び演出家さんの手腕が問われまくるジャンルだと思います。奥深い!

Hi☆Fiveのグループ活動でも一度「朗読劇」があったので、その楽しさは知っているつもりではあったのですが……でも生で見たらどうなるんだ!?とも思いつつ、その分「どうやって楽しませてくれるんだろう!」とドキドキでした!笑

公式HP*2では以下のように紹介されています。

3名の俳優がその20歳、25歳、30歳の水川啓人を別々に演じます。
水川啓人を演じない章の2名の俳優はその章に登場する老若男女さまざまな役柄20役を演じ分けます。
つまり、3名の俳優が三章合計で60役を演じます!

60ってものすごいですね。

お目当ての野口くんは舞台のお仕事が初めてだったかと思うのですが、初めてで60役『演じ分ける』ってとんでもない挑戦なんじゃないかと思い、絶対見たい!って思っちゃいました。普通の演劇でも60役ってとんでもないことですが(そりゃそう)、『朗読』で60人演りわけるって物理的にどうやるんだろうと……!頑張る野口くんが見たい!という気持ちと同じくらい『舞台そのもの』がとても気になりました。公式HPの堤泰之さんのコメントに大変ワクワクさせられたので、舞台に行く前には必読かなって感じでした!笑 私は終演後に読み返してエモい気持ちになったりしました。

 

舞台芸術のいらないステージ

入場してまず驚いたのは、舞台のシンプルさ。黒い壁に椅子が3つ、演じる数の多さを表すように衣装がかけられています。本当にこれだけ!

換気が行き届いているというのもご時世柄ありがたくはありますが、このシンプルさにワクワク……しつつも、ちょっと殺風景かな?と最初は思いました。でも始まってみて、そのシンプルさの意味がわかったような気がします。

三脚揃った椅子に演者さん(本日は野口くん、梅津さん、久保田さんでした)が座って、話し出したその途端、風景が想像できる。台詞はもちろんですが、環境音や効果音、邪魔にならない状況説明がドワーと流れ込んできて、大学の学食が、街並みが、喫茶店が、全部見えてくる。朗読劇というだけあって、普段読書をしている人はとくに感激するんじゃないかなと思います。

終演後に「皆さんにも敬人と似たような経験があるのでは」というようなお話があり(ちょっとうろ覚えですみません)、なるほどなっと思いました。私は劇中ずっと、自然に自分と身近な風景を想像して観ていました。だからより敬人に感情移入したし、私だったらどうするか、どう思うかと、いろいろなことを想起させられました。俳優さんたちの演技と観客の想像力が噛みあって、観客一人一人の頭の中で、千差万別の物語が完成する……とてもおもしろい体験でした!

1公演だけでも見られれば!と思ってたけど我慢できないので明日も行くと思います。好きな演者さんが好きな作品に出てくれることはとてもとても幸運なことですね。

 

魅力的な演者さんたち(と、オタクの感想)

野口くん!生きてる!*3から始まっちゃって、最初5分思いっきり泣いちゃって変な人になってしまいました。演者さんたちから客席が見えなかったことを祈ります。

やっぱり生で見ると感動しちゃいますね、ご時世的に大変なことも多いと思いますが、感染対策を徹底したうえで生で見せてくれて本当にありがとうございました。。

 

で、私としては(ちょっと失礼な言いぐさですが)、ずっと画面の中で見ていた野口くんが生きて出てきただけでもう結構『やりきった感』があったのですが…始まったらもうストーリーにぐいぐい引き込まれてしまい、雑念はそうそうになくなりました。

60役(1公演20役)ということですが、コミカルなとき、シリアスなとき、ひとりひとりの演じ分けが本当にすごかったです。私がとくにお気に入りだったのは『会社のシーン』。啓人を中心にし、左右に座る役者さんがどんどん役柄を切り替えていきます。さながらライブのギターソロでしたね!すごいテクニックなのに楽しくて、いっぱい笑っちゃいました!

全編通してジェットコースターみたいで、笑ったり泣いたり大忙しでした。まさに男前という感じの久保田さんが極のオーバーさでセクシーな女を演じるのは面白かったし(でもちゃんとセクシーに見えるからすごい笑)、優しいお母さんを演じたかと思えば怖いヤクザになってしまう梅津さんはすごいギャップだったし、椅子もびっくりするくらい元気な野口くんが語る『20歳の啓人』の等身大の悩みには胸を打たれました。

これは完全にオタクの感想ですが、野口くん、普通にしていると楽しい男の子なのに、急に大人っぽくなったりかっこよくなったりと、見ていてとっても楽しいです。本当に引き出しが多い方なのだろうとは前々から思っていたのですが、彼が『キャラじゃない』と言ってなかなか開けない引き出しまで、強制的に開けてしまう機能が演劇にはあると思いました。千秋楽まで頑張りぬいてほしいのはもちろん、また別の役、別の劇にも挑戦してほしいです(超気が早くて申し訳ないです)。

 

トークタイムも演者さんたちの関係性や人間性が垣間見られて楽しかったです!

5日続くカレーには怒るけどカレーが大好き、と語る野口くんを見て、私もそんなころがあったな~って懐かしくなったり。カレーいちばん好きなんだけどね、って笑う野口くんがとてもかわいらしかったので、お母さまにも見せたい~っ!て思いました。笑

18歳、高校卒業してすぐに舞台に立っていると思うと、本当に尊敬しちゃいますね…野口くんらしさが野口くんの一番の魅力だと再確認した舞台でした。ひでにい!うめちゃんさん!と呼びかける野口くんの笑顔が楽しみです!

 

「Enjoy your life!」

5years afterという題名の通り、3人の役者さんが20歳、25歳、30歳の敬人を演じました。5年前の自分に伝えるなら、5年後の自分に聞けるなら…考えたことは誰にでもあると思います。

敬人はたくさん悩んでいたけど、悩み続ける啓人の周りにはたくさんの人がいて、たくさんの出来事が起きました。楽しいことも辛いこともあったし、いいやつもわるいやつもいたけれど、でも『人生って、いろいろあって、楽しいな』と思える素敵な舞台でした。

 

1回目でこんなに書いてしまったので2回目を書くかはわかりませんが、とにかくとにかく!明日も楽しみ!千秋楽までみなさまが元気に楽しく駆け抜けられますように💮

*1:

hi-five.jp

*2:

no-4.biz

*3:野口くんはアイドルなのですが、コロナ禍以降に知ったアイドルなので生で見たことが1回しかなかったし、その1回はいっぱいいっぱいすぎてほぼ記憶喪失になっていたため、見た瞬間「い、いきてる」になって嬉しくなってしまいました…プリキュアが画面から出てきたみたいな感動がありました