長めの感想を書きます

短めの感想はツイッターでかきます。

5 years after ver.5〜K-N-U-K〜◆5日め昼の回◆折り返し公演

 

昨日に引き続き本日も観劇させていただきました!

現在上演中の舞台なので、ほぼ自分用の感想メモ&友達への布教用ですが内容へのネタバレは避けてまとめていこうと思います🙇

※演技の感想、トークなど本編内容以外のネタバレはあるので注意してください

 

 

今回も全部ただの感想になる予定なので「どんな舞台なんだろ?」という部分が気になる方は下記のエントリを見ていただけるといいかなと思います💮たいしてまとまってません

osakanatabetaina.hatenablog.com

 

いよいよ本日で折り返し!めでたいような寂しいようなですね。私は今回が最終観劇になる予定だったので(結局千秋楽も買った)いろんな気持ちでいっぱいでした…!

 

第二回初日公演でしたか?

一回目はストーリーを追いながら推し*1をじっと見て、二回目は遠目から舞台全体を見渡しました。三回目の今回は『もう一度全体を見て、しっかり目に焼き付けよう』と思っていたのですが…折り返し公演だからなのか急にいろんなことが変わったような気がします。私は3回しか見ていないので、回数観てる方がどう感じたのかとても気になります*2

 

何度聞いても…

3日目4日目と観て、今回はとくに攻めてる感じがしました!独自の解釈がより増された感じでしたね。コミカルなシーンでより強く感じたのですが、ネタバレ無しかつこのテンションで面白部分を語るのは大変難しいですね…

台本そのものは変わらないので、シナリオだけでいえば観客は「同じギャグを見せられている」状況です。次にこういうセリフが来る、ってもう覚えちゃってるから、普通に考えて大笑いできないはずじゃないですか?

友達から何度も同じ話を聞かされるなんてのは本当にうんざりするもの。どんなに面白い話でも、やっぱり毎回大爆笑とはいきません*3。でも『5 years after』のコミカルなパートは知っているのに新鮮で、知っているのに驚いて、知っているのに爆笑してしまう。

だんだんと仲良くなっていく役者さんたちの関係性が深まり、相乗効果がどんどん高くなっているからなのでしょうか?掛け合いもより濃くなった感じでしたね!笑

 

もちろん毎公演工夫は凝らされていると思うのですが、観劇3回目の今日は『なんか新しい舞台始まった?これ明日からどうなるんだ?』という気持ちになり、今日で最後にはできないな…と感じました…。

 

ジェットコースターに喩えたけれど

過去の記事で「笑ったり泣いたりジェットコースターみたいな舞台でした」と書いたのですが、いつの間にかより怖いジェットコースターになっていました(?)

笑いが何度も来ないのと同じように、涙も何度も来ないのが普通だと思います。何度見ても泣ける話って確かに「ある」けれど、1回目より2回目、2回目より3回目のほうがより泣けるというのは……うーん、多分、これは舞台というものを表現する上ではおそらく使い古された表現で、世の中にある素敵な舞台の多くは「1回目より2回目」だと思います。でも私にとっては新鮮な驚きだったのであえて書きます。笑

 

『5 years after』は、コミカルなシーンとシリアスなシーンが交互にくるのが楽しい舞台。笑ったと思えば泣かされて、その涙がいつの間にか笑い涙に変わってしまう。回を追うごとに、コミカルなところはより面白く、シリアスなところはより感動的に。双方研ぎ澄まされていくことで感情がどんどん揺さぶられる…のはわかるのですが、本日は急に研ぎ澄まされすぎてたのでびっくりしました。

お仕事の都合で最初の土日と最後の土日しか来られない方も多いと思うのですが、きっとものすごく驚かされると思います!続けて3日観ても驚いてしまったので…

1回だけ見たよって人にはぜひもう1回見てほしいです…☺

 

演劇素人なので詳しく説明する教養がないのですが、今回は皆さんの、とくに久保田さんが生み出す『間』に心奪われました。

黙る、ただそれだけで場がギュッと引き締まり、「次はこうなるんだよな~」と油断して観ていた私をグイグイ物語の世界に引っ張り込んでくれました。

朗読だからこそ、表情が、読み方が、間が、より鮮明に感じられる気がします。上手に言えないですが、今日の『間』のとりかたがとても好きでした、個人的に。もしかしたら私がやっと気付いただけのことかもしれませんが、どうしても書きたかったんです。

 

野口くんの伸びしろが100%すぎた

『なんか急に変わった』大きな理由のひとつが、野口くんの演技が急に上手になったのが理由なんじゃないかと個人的には思っています。

先日の「アイドルをやってきたから、お客さんの顔はしっかり見ます!」というお話からもわかるように、野口くんはサービス精神旺盛なタイプで、よーし楽しませるぞ~!と頑張ってくれる人というイメージがあります*4

その人柄が役にも表れているなと感じる部分が多かったのですが、今日の劇中は『お客さんのため』という外向きの矢印よりも『いかに役を落とすか』という内向きの矢印が大きくなっていたのではないかと感じました(※すべて完全に個人の感想です。もちろん外向き矢印だっておっきいままですよ!)

お客さんを楽しませるための演技ではなく、役そのものになって出てくる、役そのものだと感じられる部分が、3日前と比較してとてもとても増えました。

 

本日の役柄は25歳の啓人。LINELIVEで自身を「悪ガキ」と紹介(?)してしまう野口くんにはぴったりの役だったと思うのですが笑、ノリにノッている部分、ムキになってしまう部分、反省している部分、全部がとてもリアルで、とくに梅津さんのお父さんと怒鳴り合うシーンは息をのむものがありました。

怒りの感情は、怒鳴る、怖い顔をする、冷たく言う、など記号化されがちな感情だと個人的には思います。それだけで怒ってるんだね~ということは伝わるので。でも野口くんが読んだ『怒り』は記号の提示ではなく、正真正銘啓人の『怒り』だと感じました。自分への自信と少しの後悔、親への期待と失望…25年を生きた啓人じゃないと出せない怒り、もどかしさ、いろいろと感じさせていただきました。

またその怒りを真正面から受け止める、梅津お父さんの気迫も忘れられません。お父さんは当初『コミカル』サイドの役柄として登場する上、啓人とモメるシーンでも頭の固い発言をするため、観客の感情移入が難しい人物だと感じます。でも「なんでそんなことを言うのか」そして「啓人のことを本当はどう思っているのか」、直接語られない部分が梅津さんの演技、その気迫でにじみ出てくる。だから観客も『父の葛藤』、そして『後悔する啓人』の気持ちをより強く感じることができたんだと思います。あのシーンはとてもよかった、と思います。好きでした。もう一度見たいです。

 

なんも考えずに笑ってもいいのにね

毎回いろいろと書いてしまいますが『5 years after ver.5』はきっとなんも考えずに笑っていい劇で、なんか、本当に、それでいいと思うんですけどね…というか、文字で説明するのは無理すぎて書いてないだけで、多分笑っている時間のほうが全然長い舞台だと思います。感想書いたあと次の回を見ると「何を私は小難しいことを長々書いてバカなんじゃないか」と思います。

でも『朗読劇』だからなのか、毎回変えるという演出が効いているのか、皆さん毎回の工夫がとんでもなくて、考えちゃうんです、いろいろ…。最初に見た時は終幕のときのルイス松崎で笑ってたのに、今はあそこでじーんとしちゃうし…。じーんとさせる顔をしている人は舞台上に誰もいないのに、不思議ですね。

 

久保田さんの『30歳の啓人』を1日ぶりに見まして、ベショベショに泣いてしまいました。この件はしっかりと書こう、と思っていたのにうまく言えません。先日の私は『久保田さんの啓人は強い意志が~』とか書いていますが、それも正解じゃないと思います。自分自身への絶望と、自分に言い聞かせるような空元気と、体が心配だと言っていた母に送る言葉と…痛々しくて、情けなくて、一緒に辛くて、でも『辛いことがあったのに、Enjoy Your lifeと言える啓人さんは素敵だと思いました』

また、先ほど言った『間』を強く感じたのは、彼女2人と30歳の啓人のシーン。昨日まではたしかに『コミカルなシーン』だったはずなのに、今日は、啓人の最後の綱が切れるような、とても苦しいシーンに見えました。

 

それはさておき、日程的に梅津さんの30歳啓人を見逃しそうで大変辛いです。久保田さんの30歳啓人もまた見たい。野口くんのもさらによくなってるはず。見たいものが多すぎる、どうしたらいいんだろう…私も30歳の敬人が一番好きなのかもしれません。

 

アフタートーク超おもしろかったですね。

梅津さんの『かいかい かいかい 開墾』が気に入りすぎてまた見たいのに、もう死ぬまで見れないのかと思うと辛いです…笑 また、見たい、です…。

夜の部も飛ばしてますね!笑

本編中でも、昨日は超絶美少年のセバスチャン、今日はクセの強いセバスチャン…黙っててもクセ強すぎて啓人の語りが入ってこないくらいでした笑笑

梅津さん、クールなお兄さんだと思っていたのですが…毎回意外な一面が見えすぎてどんどん好きになってしまいます☺

 

まだまだ言いたいことはありますが、長くなりすぎるので今日はここまでにします。次は千秋楽のチケットを確保しましたが、できれば金曜も行きたい…!

何度でも繰り返し見たくなる『5 years after ver.5』、観劇できて本当に幸せだな~と思う毎日です。

*1:Hi☆Fiveの野口友輔くんを宜しくお願いします

*2:今更な部分もあるかもしれませんが、フーンと流していただければ幸いです!

*3:個人の意見です。お笑いのライブとかは何回でも笑えちゃいそうなので、プロ!かつライブ!だと違うかもしれませんね。でも「同じことで毎回笑わせる」のはやっぱりすごいことだと思います

*4:そしてそんなところがとっても応援したくなるアイドルです