長めの感想を書きます

短めの感想はツイッターでかきます。

5 years after ver.5〜K-N-U-K〜◆4日め昼の回◆

昨日に引き続き本日も観劇させていただきました!

現在上演中の舞台なので、ほぼ自分用の感想メモ&友達への布教用ですが内容へのネタバレは避けてまとめていこうと思います🙇

※演技の感想、トークなど本編内容以外のネタバレはあるので注意してください

 

今回は全部ただの感想になる予定なので「どんな舞台なんだろ?」という部分が気になる方は昨日のエントリを見ていただけるといいかなと思います💮たいしてまとまってません

osakanatabetaina.hatenablog.com

 

後方席からの眺めと「通う」楽しさ

先日は二列目という驚きの近さで観劇して大喜びしていたのですが、本日は前売りのことを失念して当日券で入場、やや後方の座席となりました。

若手俳優をメインジャンルとしている友人を見てきたこともあり、なんとなく『一番前が一番楽しいのだろう』と思い込んでいたのですが、プロデューサー難波さんの「最前席からいろはにほへとちりぬるを、と数えて、だいたい7列目あたりの『とちり席』が一番よく見えると言われています」という言葉に目からウロコ。観劇しやすい『とちり席』には関係者が座るから、役者がとちり席を見るととちっちゃう…なるほど!これからの観劇が楽しくなりそうな豆知識ですね☺!

 

本日の私は4列目の『に席』だったのですが、ほぼ目の前だった昨日と比べて、舞台全体がものすごくよく見える!

今まで同じ舞台を二回以上見たことがなかったので、観る位置だけでもこんなに変わるんだな!という気付きがありました。私が観劇素人なのもあるかとは思うのですが、ほんとにアフタートークまで新鮮な驚きでいっぱい!帰路の満足度がすごかったです…!笑

 

凄い演技はなぜ凄い(久保田さん&梅津さんについて)

今日はストーリーも頭に入っているし、皆さんの演技に集中しよう!と思って見ていました。役によって足を開いたり閉じたり、肩をそらしたりすくめたり…声色なんてどんどん切り替えられて、その技術を観ているだけですっごく楽しい

でも、梅津さんや久保田さんの『演技のすごさ』は、声色や仕草などの表面部分だけではなく、心の中から『その役そのものになっちゃってる』からすごいんだろうな、と感じました…仕草や声を強調するからその役に見えるんじゃなくて、その役になっちゃったから仕草や声がついてくるみたいな。なんだか血が通っている感じがしました。

誇張したコミカルさの中にも現実味があるからこそ、濃すぎるほど濃いキャラクターたちもどこか憎めなくて、なんだか愛しくて、歩いてたらひょいと出会えそうな身近さがあるのかなと思います。役者さんが演じてるっていうより、もう『いる』感じがして…役が切り替わる度にわあ、と感動しました…!

 

久保田さん&梅津さんの個人的に好きだった部分

  • 25歳の啓人(久保田さん)
    久保田さんの演じるキャラクターは全員存在感が凄かったです!25歳の啓人の恋愛のシーンはこの舞台髄一のお笑いシーンだと思うし、私もげらげら笑っちゃったんですが『自分でも寒いな~と思いながらも結構楽しんじゃってる男』、いるいるいるいる!って。また、女の子の前でふざける顔とは裏腹に、真剣な顔で葛藤する姿はとても人間らしく、25歳の敬人をより一層好きになりました。バーテンダーとのやりとりも好きでした。
  • レコード会社ディレクター(久保田さん)
    この人もいすぎた。
    就活の時の面接官とか会社の先輩とか、怖いと思ったけど話したら優しい人っていますよね。既視感。あれだけのシーンで『この人たぶんメッチャ面倒見いいんだろうなあ』とかいろいろ感じました笑 個人的にかなりお気に入りのキャラクターです🥰
  • 20歳の啓人(梅津さん)
    20歳特有のがむしゃらでまっすぐな感じに惹きこまれました。自信がないのに必死にならざるを得ない時って、ああなっちゃいますよね。表情も口調も真剣なのに、照れ隠しなのか自嘲なのか、どうしてか笑っちゃう。一緒にしんどい気持ちになったし、拳を握って『啓人頑張れっ!』て思ってしまいました。
  • オタク社長(梅津さん)
    マジでオタクめっちゃ見てるなって素直に思いました。笑 一生懸命話そうとするがあまり文頭に力が入って尻すぼみになったり、オタク特有の誇張表現をしたり…私はオタクなのでああああやっちゃうそれえええと思いながら見ていました笑 コミュ障なのに自分の気持ちを一生懸命伝えるオタク社長、かっこよかったです。

お二人のことは予備知識なしで観劇をしたのですが、たった2回見ただけですっかり大好きになってしまいました。お二人ともとっても可愛くてかっこよくて、そして楽しそうで!見られてよかったなあ知れてよかったなあと思いました☺

18歳が30歳になれるのか

18歳が演じるの!?30歳を!?…というのは野口くんを知る人も知らない人も思うことなのではないでしょうか。ワクワクして3幕を迎えたところめちゃくちゃよかったです。

いくつになっても啓人は啓人である

野口くんはやっぱり18歳の男の子(しかもとても可愛らしい)なので、突然30歳には見えませんでした。でもだんだんと30歳の男の人らしく見えてきて、ああ、こういう見方もあるんだなと思いました。

夢を追う男って、30歳になっても全然少年の目をするじゃないですか。20歳でも大人びているところもあるし、30歳になったって子供っぽいところもある。野口くんの演技が30歳に見えなかったと言いたいのではなく、18歳の野口くんが演じることで、30歳の啓人が持つ未熟さや弱さがより強く表現されていたと思います。

最年少が演じることで、落ち込む啓人がより一層頼りなく見える。人生どうしていいかわからなくなった時の『迷子みたいな30歳の啓人の心情』がより強く感じられるのが今日の配役だったと思います。

昨日は久保田さん演じる30歳の啓人を見たのですが、久保田さんの啓人は『なんとかなる、乗り越えられる』という意志の強さが大変魅力的でした。

演じる人によって、啓人の心情のどこにフォーカスが当てられるのかがどんどん変わっていく。同じセリフなのにぜんぜん違う啓人が現れ、別の方向から胸を打ってくる。5 years afterの見どころの一つですね。願わくば配信でもう一回見比べたいです…!

 

 

アフタートークの密度が凄すぎる

今日のアフタートークは盛りだくさんすぎてもはやカオスでしたね☺笑

梅津さん、お顔が綺麗すぎて気持ちが大変になっちゃうのですが、今日は秋葉原によく行くとか3歳で家出しちゃったとか、ハートのクセが強すぎるとかそれだけで30分使えるのでは…!?というネタをガンガン入れてきてくれて、驚きと笑いが止まらなかったです。ギャップがあって可愛らしい人なんだなって思いました笑

野口くんは野口くんで自分でスベり倒す(客席にはウケてたんですけど、野口くん的にはスベりだった…!?!?!?)し、まさかの『ハートを作る』が通じない場面は、マスクで隠せないくらい笑っちゃいました。キュンですっていつもやってるのに!!!!!

 

…って感じで客席はずっと笑いの渦だったのですが笑、最後の方に久保田さんがお話ししてくれた「観客席をどう見るか」という話が大好きでした*1。ここでしか聞けない突っ込んだお話を聞けるのも大変楽しく、そして勉強にもなりました☺

 

後方のお席だったこともあり、お客さんたちの反応が見られたところも楽しかったです。梅津さんの謎ハートは思わず真似しちゃう人が続出でしたね笑、私もやらずにはいられなかったです笑笑

あまりに楽しかったので明日のチケットもとってしまいました。明日はどんな啓人が、また個性的な脇役たちが見られるのか、とっても楽しみです💮💮

*1:内容を詳しくまとめようと思ったのですが、演技のスタンスに関することなので念のため差し控えます

5 years after ver.5〜K-N-U-K〜◆3日め昼の回◆

 

 

遅ればせながら観てきました!現在上演中の舞台なので、ほぼ自分用の感想メモ&友達への布教用ですが内容へのネタバレは避けてまとめていこうと思います🙇

※演技の感想、舞台セット、トークなど本編内容以外のネタバレはあるので注意してください

 

朗読劇ってどんなのだろう?

朗読劇「5 years after ver.5」略して3人芝居5YAに、推しアイドルのHi☆Five*1の野口くんが出るということなので観に行くことに決めました。朗読劇とはその名の通り、台本を『朗読する』劇のこと。派手な演技や体の動きがないぶん、声や表情だけでどう演じるのかという役者さんの手腕、また声だけでどう状況を伝えるかという脚本家さん及び演出家さんの手腕が問われまくるジャンルだと思います。奥深い!

Hi☆Fiveのグループ活動でも一度「朗読劇」があったので、その楽しさは知っているつもりではあったのですが……でも生で見たらどうなるんだ!?とも思いつつ、その分「どうやって楽しませてくれるんだろう!」とドキドキでした!笑

公式HP*2では以下のように紹介されています。

3名の俳優がその20歳、25歳、30歳の水川啓人を別々に演じます。
水川啓人を演じない章の2名の俳優はその章に登場する老若男女さまざまな役柄20役を演じ分けます。
つまり、3名の俳優が三章合計で60役を演じます!

60ってものすごいですね。

お目当ての野口くんは舞台のお仕事が初めてだったかと思うのですが、初めてで60役『演じ分ける』ってとんでもない挑戦なんじゃないかと思い、絶対見たい!って思っちゃいました。普通の演劇でも60役ってとんでもないことですが(そりゃそう)、『朗読』で60人演りわけるって物理的にどうやるんだろうと……!頑張る野口くんが見たい!という気持ちと同じくらい『舞台そのもの』がとても気になりました。公式HPの堤泰之さんのコメントに大変ワクワクさせられたので、舞台に行く前には必読かなって感じでした!笑 私は終演後に読み返してエモい気持ちになったりしました。

 

舞台芸術のいらないステージ

入場してまず驚いたのは、舞台のシンプルさ。黒い壁に椅子が3つ、演じる数の多さを表すように衣装がかけられています。本当にこれだけ!

換気が行き届いているというのもご時世柄ありがたくはありますが、このシンプルさにワクワク……しつつも、ちょっと殺風景かな?と最初は思いました。でも始まってみて、そのシンプルさの意味がわかったような気がします。

三脚揃った椅子に演者さん(本日は野口くん、梅津さん、久保田さんでした)が座って、話し出したその途端、風景が想像できる。台詞はもちろんですが、環境音や効果音、邪魔にならない状況説明がドワーと流れ込んできて、大学の学食が、街並みが、喫茶店が、全部見えてくる。朗読劇というだけあって、普段読書をしている人はとくに感激するんじゃないかなと思います。

終演後に「皆さんにも敬人と似たような経験があるのでは」というようなお話があり(ちょっとうろ覚えですみません)、なるほどなっと思いました。私は劇中ずっと、自然に自分と身近な風景を想像して観ていました。だからより敬人に感情移入したし、私だったらどうするか、どう思うかと、いろいろなことを想起させられました。俳優さんたちの演技と観客の想像力が噛みあって、観客一人一人の頭の中で、千差万別の物語が完成する……とてもおもしろい体験でした!

1公演だけでも見られれば!と思ってたけど我慢できないので明日も行くと思います。好きな演者さんが好きな作品に出てくれることはとてもとても幸運なことですね。

 

魅力的な演者さんたち(と、オタクの感想)

野口くん!生きてる!*3から始まっちゃって、最初5分思いっきり泣いちゃって変な人になってしまいました。演者さんたちから客席が見えなかったことを祈ります。

やっぱり生で見ると感動しちゃいますね、ご時世的に大変なことも多いと思いますが、感染対策を徹底したうえで生で見せてくれて本当にありがとうございました。。

 

で、私としては(ちょっと失礼な言いぐさですが)、ずっと画面の中で見ていた野口くんが生きて出てきただけでもう結構『やりきった感』があったのですが…始まったらもうストーリーにぐいぐい引き込まれてしまい、雑念はそうそうになくなりました。

60役(1公演20役)ということですが、コミカルなとき、シリアスなとき、ひとりひとりの演じ分けが本当にすごかったです。私がとくにお気に入りだったのは『会社のシーン』。啓人を中心にし、左右に座る役者さんがどんどん役柄を切り替えていきます。さながらライブのギターソロでしたね!すごいテクニックなのに楽しくて、いっぱい笑っちゃいました!

全編通してジェットコースターみたいで、笑ったり泣いたり大忙しでした。まさに男前という感じの久保田さんが極のオーバーさでセクシーな女を演じるのは面白かったし(でもちゃんとセクシーに見えるからすごい笑)、優しいお母さんを演じたかと思えば怖いヤクザになってしまう梅津さんはすごいギャップだったし、椅子もびっくりするくらい元気な野口くんが語る『20歳の啓人』の等身大の悩みには胸を打たれました。

これは完全にオタクの感想ですが、野口くん、普通にしていると楽しい男の子なのに、急に大人っぽくなったりかっこよくなったりと、見ていてとっても楽しいです。本当に引き出しが多い方なのだろうとは前々から思っていたのですが、彼が『キャラじゃない』と言ってなかなか開けない引き出しまで、強制的に開けてしまう機能が演劇にはあると思いました。千秋楽まで頑張りぬいてほしいのはもちろん、また別の役、別の劇にも挑戦してほしいです(超気が早くて申し訳ないです)。

 

トークタイムも演者さんたちの関係性や人間性が垣間見られて楽しかったです!

5日続くカレーには怒るけどカレーが大好き、と語る野口くんを見て、私もそんなころがあったな~って懐かしくなったり。カレーいちばん好きなんだけどね、って笑う野口くんがとてもかわいらしかったので、お母さまにも見せたい~っ!て思いました。笑

18歳、高校卒業してすぐに舞台に立っていると思うと、本当に尊敬しちゃいますね…野口くんらしさが野口くんの一番の魅力だと再確認した舞台でした。ひでにい!うめちゃんさん!と呼びかける野口くんの笑顔が楽しみです!

 

「Enjoy your life!」

5years afterという題名の通り、3人の役者さんが20歳、25歳、30歳の敬人を演じました。5年前の自分に伝えるなら、5年後の自分に聞けるなら…考えたことは誰にでもあると思います。

敬人はたくさん悩んでいたけど、悩み続ける啓人の周りにはたくさんの人がいて、たくさんの出来事が起きました。楽しいことも辛いこともあったし、いいやつもわるいやつもいたけれど、でも『人生って、いろいろあって、楽しいな』と思える素敵な舞台でした。

 

1回目でこんなに書いてしまったので2回目を書くかはわかりませんが、とにかくとにかく!明日も楽しみ!千秋楽までみなさまが元気に楽しく駆け抜けられますように💮

*1:

hi-five.jp

*2:

no-4.biz

*3:野口くんはアイドルなのですが、コロナ禍以降に知ったアイドルなので生で見たことが1回しかなかったし、その1回はいっぱいいっぱいすぎてほぼ記憶喪失になっていたため、見た瞬間「い、いきてる」になって嬉しくなってしまいました…プリキュアが画面から出てきたみたいな感動がありました