長めの感想を書きます

短めの感想はツイッターでかきます。

「ハイスクール・ハイ・ライフ2」初日公演

 

観てきました!

現在上演中の舞台であり、多くの方に見てほしいので内容へのネタバレは極力避けて感想を書いていきますが、まっさらな状態で観たい方はぜひまっさらで観に行ってください!

ただひとつ言えることは『前作と繋がりはないので2から観ても大丈夫』です◎笑

 

ちょっとだけ前作の話

前作「ハイスクール・ハイ・ライフ」の自分の感想を見たら、あまりに自分に脳がなさすぎて驚きました……よくこれネットに出したな、私……。すみませんでした。

osakanatabetaina.hatenablog.com

でもこの時の「男子高校生の悪ふざけ(褒め言葉)」も「キャスト≒キャラクターが楽しい」も「頭をからっぽにして観たい」も全部、当時の私なりの生の感想で……しかし今作はちょっと違う感想を抱きました。

前作がキャストの味を全面に出したあらごしのジュースだったとしたら、今作は濃縮還元のジュースという感じ。良いところは残しつつ、全部の調和がよりとれていて……私は舞台や演劇のことはわからないので何も詳しく言えないのですが、めちゃくちゃ笑ったのに3回シッカリボロボロ泣いた。

 

笑う!笑う!泣く!笑う!笑う!泣く!

 

ジェットコースターみたいに感情を揺さぶってくるのが谷さんの持ち味……だと私は思ってるのですが、いつもに増してそのキレ味がすごいっていうか(語彙力)。

客席中央くらいで観劇していたのですが、鼻をすする音と笑い声が交互に聞こえてきます。泣いたり笑ったりして情緒がとんでもないことになりながら、でもそれが楽しいし、ハイライでしか味わえないって思って、最高だなって2を観てより強く思いました。

 

前作はどちらかというと「キャストのファン向け」感も強かった気がするんですが、2は本当に誰も何も知らなくても見てるだけで大好きになっちゃうと思うから多くの人に観に行ってほしい

 

90分で「みんな」を好きになる

 

とある男子高が舞台。
高校でも演劇部に入ろうとした3人が、実は廃部寸前だったことを知る。そこで、廃部になった原因を探ろうと決意。しかしそこは、解決するまで何度も繰り返す謎のタイムリープの世界だった。彼らは無事に演劇部を復活させることができるのか――(公式サイトより)

 

演劇部入部を志す新入生三人(えいじ・ひびき・ゆうすけ)は、各々演劇に対して強い思いがあります。夢を抱いて部室の門を叩いたのに……そこにいたのは「演劇なんてカスだ!」と言う3年生の不良先輩たちが。

でも彼らも演劇部に入った以上、夢があって、挫折があって……

ネタバレを控えると言えることは多くないけれど、先輩たちの思いと、新入生三人のまっすぐな気持ちがぶつかるシーンが本当に好きでした。

 

私の目当ては「ゆうすけ」こと野口くんだったので、基本ずっと彼を観ていたはずなのに、帰る頃には全員好きだったし名前を憶えてたのが驚きです。

人生には脇役や引き立て役なんていなくて、全員が全員がむしゃらに生きているんだなと……それこそ1本の桜の木にだって物語があるよねと……。

 

文章にするとありきたりになりますね!

でも「推しがいる舞台」ってどうしても推しの顔がとか、ファンサがとか、処理する情報量が多いと思っています。なんとなく常に気が散っているというか(それも楽しいけれど)。そんな中で世界観に胸がときめき、ストーリーに涙し、胸をうたれる言葉があり、他のキャストさんのこともまるごと好きになれるというのは最高だなと思います。

 

ネタバレなしはこれが限界。

ギャグのオンパレードなのに楽しいだけじゃなかった、なんかそれが一層に良かった。

 

全体的に演技もパワーアップしたなと推しの成長を喜んだりもしたのですが、もう「演技が良くなってて」とか私の口から言うのが高慢に感じるのでやめます(ちょっとだけ言うとすれば演技が前よりずっと自然になっていてもうすっかり役者さんなんだってしみじみしました)

 

前作に引きつづき、彼らと一緒に青春を、そして少し不思議な体験を、一緒に歩んだような気持ちになります。どこかで感じた空気感とか、こんな奴いたかもなっていう親しみとか。観劇後は、懐かしいようなときめくような気持ちになりました。

 

ハイスクール・ハイ・ライフ、本当に大好きです。

 

~本編以外の感想~

◆笑いたいのにむずかしい

前作でも思ったのですが大笑いしたいけど空気の読みあい感がある(客席の中で)~!……含み笑いはそこかしこで聞こえたけれど、舞台までは届いていないかも……!?でも前列のお姉さんが大爆笑してくれて以降、かなり会場全体が「大笑いしやすい雰囲気」になってとってもありがたかったです。私も次回観劇の際は、大爆笑をする勇気が欲しい……

 

◆チェキ撮影

他のお客さんから見える場所でのチェキ撮影ではありますが、お客さんたちもみんなマナーが良くて、とてもなごやかな雰囲気でした。野口くんはステージの上にいたそのままのテンションで接してくれて、優しくて面白くて嬉しかったです。平日ということもあってか時間の余裕もあり、観劇の素敵な思い出になりました!

(チェキを撮る人は終演後に客席で待機!の流れが少しわかりにくかったかも……)

 

※ネタバレあり※「好きならいいじゃん」

続きを読む

映画「追想ジャーニー」初日

 

観てきました!

主に友人への布教目的の感想ブログなので……というよりまだ初日だしこれからたくさんの人が観る映画だと思うので……極力ネタバレなしで(あるかもしれないけど観賞の妨げにはならないように意識して)感想を書きます。

ここがよかったここがよかったと語りたい映画だったので、ネタバレなし大変難しい!ので、主観だらけになりそうです。

見に行く予定のある人は読まずに映画館へ行った方が良いと思います。

 

f:id:osakanatabetaina:20221111203754j:image

シネマロサもあまりにも良かった。池袋のいいところ全部ある。

 

向き合えない人生

 

気が付くと、若者は舞台の上にいた。

そばには、見知らぬ男がひとり。

男はなぜか、若者のことに妙にくわしい。

やがて、明かされる奇妙すぎる真実。

若者と男、二人の俺が人生を見つめ直すとき、

本当に大切だった思い出が蘇る。

追想の果てに、二人が手に入れたものとは?

若者と男の未来を変える旅が始まる――

www.journey-movie.net

 

主人公の文也(おじさん)は、売れない役者。スターになりたいと志して芸能界に入ったはずが思い通りにならず、自分と向き合えないから周囲の人とも向き合えない。そんな状況の中、文也は過去の自分と出会う機会を得ます。

 

文也の気持ちはよくわかります。おそらく夢を諦められない人、諦めたくなかった人は、彼の言動のすべてに胸が締め付けられると思います。

幼い頃は誰しも夢を持っていたと思いますが、大人になるにつれて状況は変わります。キラキラしている予定だったはずの未来は頼んでもないのに1歩1歩寄ってきて、知らず知らずのうちにすぐ隣に来て通り過ぎていく。好きだった人も、家族も、周りの同年代の人間も平等に歳をとっていき、若い頃の夢を握りしめたままの自分だけが取り残されている。

向き合ったら惨めになってしまうから、向き合えないんじゃないのかな(私もみんなも)。自分が何者にもなれていないことに、思い描いた大人になれていないことに、正面から向き合ったら潰れてしまう気がする。そんなとき、文也のように「過去の自分に提言できる機会」を得たら、いつに戻るのか。何をやり直すのか。

私も文也みたいに、頼むからちゃんと勉強してくれと言いたいかもしれない。ちゃんと就職して、ちゃんと結婚して、ちゃんと、ちゃんと、ちゃんと……ちゃんとしてない自分の人生は間違いなの?

こういった、向き合うどころか目を背けたくなるような現実に文也は『向き合うことになる』ので、共感できる人は(ちょっぴり胃が痛くなりながら)、がんばれっ……!て思うんじゃないかな。

個人的にはクリティカルでした。文也って私に似てる。勝手にそう思った。

逆に文也に似ていない人たち(成功した人たち?自分の選択に後悔がない人たち?そんな人いるのかな……わからない)がこの映画を観た時に何を思うのかは気になるところ。

 

優しく、笑って、現実に送り出してくれる映画

今作の監督である谷健二さんの舞台を過去に観劇していて、その際も感想を書いていたのですが、当時の私は『ジェットコースターみたいだった^^』というありきたりな表現をしています。舞台もカウントすると谷監督の作品を観るのが三作目なので、多分この『ジェットコースターみたいな感じ』が谷監督の作風なのかな……と感じ始めています(妙なことを言っていたらすみません)。

 

中年になった男が過去の自分と語り合うということで、いろんな後悔と向き合うだろうということは視聴前から察していました。それって重いし、正直言ってしんどい予感。

そもそも自分の選択が間違っていたかも!?なんて自分が一番わかってることで、そんなことと!向き合わされたら!死ぬ!!!!

ということで、映画館に行くのは結構勇気がいりました。

……でも、谷さんが監督なんだ~、という一種の安心感で観に行くことができたし、本当に観てよかった。

夢を叶えきれなかった文也(おじさん)は屈折しているし、過去の文也はキラキラが強すぎるし、周りのみんなはけっこう当たりが強い。でも嫌な人はいない。決して悲劇には包まれていない。笑いがあって、愛もあって、辛いことばかりじゃない。観ている間じゅうずっと楽しかった(なので、しんどい映画見るの苦手な人たちも観て大丈夫だと思う)。何度も笑った。ジェットコースターのように出来事が展開し、気持ちが上がったり下がったりして、楽しいと思いきや突き刺さる言葉があり、苦しいと思いきや笑えるシーンがある。

大スペクタクルは起きない。大恋愛も大失恋もない。ただ一人の男の人生がある。でも楽しい、楽しい、楽しいはずなのに……最後はぼろ泣きで劇場を出た。作中で18歳の文也がそうしたように、笑顔で背中をトンと押される感覚がしたから。

 

私はこの映画に説教をされたわけでもなく、無理やりに感動させられたわけでもなく、ただ優しく背中を押されたから、その体験が稀有だったから、だから泣いたんだと思う。あたたかい気持ちだった。私の人生はこれでよかったんだと思えて。

 

f:id:osakanatabetaina:20221111222403j:image

パンフレット買っちゃった!

 

とてもいい映画だったし、今見て良かった。

今が分岐点であるように、10年後も、20年後も、分岐点はすぐそこにあるんだと思う。今までの人生を振り返れば「もっとこうしたらよかったな」と思うことばかりだし、今後もそうだと思う。けれど今作の最後のシーンが、私の人生をずっと後押ししてくれることでしょう。無理やりでもなく、説教臭くもなく、ただ笑顔で優しく。

 

夢敗れた人も、夢と折り合いをつけた人も、今まさに夢と戦っている人も、きっとみんなの背中を押してくれる映画だと感じました。

「ハイスクール・ハイ・ライフ」初日公演

 

観てきました!

現在上演中の舞台であり、多くの方に見てほしいので内容へのネタバレは極力避けようと思いますがちょっと難しいです…!

 

※Hi☆fiveの野口友輔くん目当てで、全体的に目が足りてないです。出番が沢山あって嬉しかった…!

 

男子高校生の悪ふざけ(濃縮還元)

 

すべては、いつもいた放課後の
あのクイズ研究部の教室で起きた―

とある男子高が舞台。モテないサエない目立たないクイズ研究部の4人が、文化祭でダンス大会が行われることを知る。
そこで、いつも馬鹿にしている生徒たちを見返そうと参加することを決意。
しかしそこは、ダンスが上手くなるまで何度も繰り返す謎のタイムリープの世界だった。
彼らは無事にダンス大会で結果を残すことができるのかーー(公式サイトより)

 

めちゃめちゃわかりやすいあらすじなのですが、モテなさが真に迫りすぎててよかったです……何で?

クイズ研究部の4人はもちろん今をときめくイケメンたちなのですが、その「モテなさ」たるや、イケメンから放たれた「僕とデートに行きたい人は手を挙げて!」という観客への問いかけに、一瞬場が静まってしまったほど。笑

でもそれはその彼(伏せます!楽しみにした方がいいと思うので!)のせいとかではなく(当たり前ですがすごくかわいいので)多分「男子高校生の悪いとこ全部出てたから」だろうな!と思います。

 

思春期特有の気持ち悪さ……!圧……!

汗臭さ……!!!!やりすぎの悪ノリ……!!

下ネタ……!!……!!!!!

 

思わず「ちょっと男子!」って言いたくなってしまうあの感じがリアル!!笑

 

後生だからキンブレ振らせて

 

キャストさんがアイドルということもあり、オープニングとエンディングはライブパートがありました!

エンディングもド派手で大好きだったんですが、ダンス部の三人がメインで踊るオープニングが個人的に忘れられない……!曲もかっこいいしダンス部の子たちがつよつよでかっこよかった~!👏👏👏

 

野口くんについて言うと、正統派アイドルグループの子が突然踊るHIPHOPってすごい栄養あってびっくりしちゃったな……さすがキレキレだなと思ってニコニコになりました!あと急にかっこよくなるクイ研のギャップがめっちゃよかった。

 

曲がどれもすごくノリが良くて楽しかったので、キンブレ振りたい気持ちが抑えられなかったのは私だけではないはず

でも舞台だしな!と思って拳を握りしめたりしました!!次の観劇では「ダンスが苦手」と言っていた補欠のみんなにも注目したい…けど推しも見たい!大変!目が足りない……!

 

キャスト≒キャラクターが楽しい

 

「ハイスクール・ハイ・ライフ」は登場人物の名前や性格が役者本人にそっくり。実在する人間をどうやって「登場人物」にしていくんだろう…!?と楽しみにしてました。

野口くんのことしかわからないのですが、想像以上に自然体(多分)で驚きました。自然体=役作りしてないということではなくて、彼の持ち味やいい所がストーリーやセリフのなかで引き出されていく感じ……野口くんがゆうすけくんを演じているような。

私は野口くんの悪ガキっぽさと(ぽいだけで全然賢いよいこだけど…)仲間思いなところ、それから周りを見て動くムードメーカーパワーがほんといいなと思っているんですが、それがセリフや演技で「わかりやすく」されてる感じ…!

推しに似てるけど推しではない、でも推しと同じ要素を持つ「とある男子校のとある生徒」、応援したくならないわけないんです。

20歳になって「先輩なので」と言うことが増えた野口くんですが、劇中のゆうすけくんはめっためたにクソガキでかわいかった!笑

 

2回目も、何も考えないで観る!

いろいろ書いてみたけれど、前説でみょーちゃんさんが仰ってた通り「何にも考えないで観る」が至上の楽しみ方なんだろうなと思います。笑

ライブパートあり、アドリブあり、無茶振りも笑いに変えてしまうなんでもありの世界観が最高!日替わりが多くて回数見たくなります。邪具林goo凄くかっこよかったけど次回はどうなるんだろう!?

見所がありすぎる……

 

あの空気感、めちゃめちゃこだわられているんだろうなァと思いつつ、それを書き連ねるのはいっそ野暮な気がします。楽しかった!最高!それが一番かも!!

 

優しくて面白いクイ研のみんな、ちょっと怖いけどかわいくて憎めないカイザーフェニックス、見てるだけで笑顔になれる補欠のみんな、そして個性が豊かすぎる先生たち。1番好きなキャラは全員!そんな舞台でした!

男子学生になってこの学校に通ってみたいような……むしろもう通った気になったような……特別な放課後と夏の思い出が詰まった舞台でした!

ジュエルステージ「オンエア!」折り返し公演

 

遅ればせながら観てきました!現在上演中の舞台であり、これから多くの方に見てほしいので内容へのネタバレは避けてまとめていこうと思います🙇

※セットや演出についてのネタバレは含みますので、まっさらで見たいという方は注意してください

 

迷ってる方は多分観に行った方がいいです。

当日券もあるみたいです。

 

観客であり、裏方である

ジュエステ一番の見所であり、ジュエステでしか味わえないんじゃ…!?と思ったのが「観客であり裏方でもある不思議な状況」でした!

 

客席に座る観客たちは、「特待生」として「グランユーフォリア」というイベントの開催に立ち会います。原作未履修の私は「特待生って何?」「グランユーフォリアって何?」から始まるわけなのですが、その点で困ることはありませんでした!とにかく「とても大切なイベントなんだな」ということがざっくりと解ります(原作を追っている方はこの辺でもう涙だったのでは…?)。

なんとなく今までゲームをプレイしてきた特待生の皆さんに思いを馳せたりして過ごします。

ここからが大忙しです。

縦長の大きな舞台セットは大きくわけて二分割されており、下部のセンターブロック付近が「ステージ」、下部の上手・下手と上部が「楽屋その他観客から見えない部分」となっています。観客席からは全域が見渡せる、つまり「裏方であり観客である」という特殊な視点が提供されることに。

『グランユーフォリア』のステージでパフォーマンスがされている間にも、楽屋では出番を待つキャラクターや出番を終えたキャラクターが縦横無尽に動き回ります。

出番の前にダンスの練習をしていたり、成功の願掛けをしていたり、さっきまで緊張していた子がステージに立った途端人が変わったようにキラキラ輝きはじめたり。とにかく新鮮です!

 

その気になれば、ステージに立っていない推しを永久に見続ける、いわゆる『推しカメラになる』ことも可能です。視界の端で推しが水を飲んだり、チームメイトと励ましあったり、そういう細やかなシーンを見続けられるため『推しの出番少なかった』ということはありません。そこが不安で行ってない方は行ったほうがいいです。

 

「推しカメラ」をさせない愛嬌のあるキャラクターたち

 

『推しカメラになれる』とは言ったものの、それをさせてくれないことこそがジュエステの第2の楽しさでしょう(禁じられてるわけではないです!)。

お目当てのキャラクターが楽屋にいたとしても、目の前では魅力的なパフォーマンスを披露し、こちらにファンサを振りまくキャラクターのみんながいます。

それが楽しくて…目が離せないので…どう頑張っても推しを追い続けられないんですよね……。とくに前列はとにかく目が合う目が合う、ファンサファンサファンサ、一生分のファンサを受け止めることになるので、いい意味でヤバめの経験ができました。新しい推しもできちゃいそう。見るものがたくさんあるというのは素敵ですね。

強い心で推しカメラをしたい場合は、複数公演通う覚悟で後列を取るのが良さそうです。でも一旦は前列で見るといいのかも…サイドは客降りファンサ、中央はステージからバシバシとファンサが振りまかれます。でも後列に居たとしても急に手を振られるので寂しい思いはしなさそうです。

 

要するにファンサ舞台なのか

 

答えは否だと思います。ファンサがヤバすぎて思わずそこから語ってしまいましたが、ストーリーもちゃんと面白い!…そして初見でもしっかり楽しめます。

「グランユーフォリアを成功させる」という目標のため、キャストたち、そしていつの間にか客席にいる私達も『一丸となって』成功のために頑張る…原作未履修で突然やってきたエセ特待生でも、きちんとみんなの仲間に加わることが出来ました!

笑えて泣けてと言うのは簡単だけど、ラストは学生たちのひたむきな頑張りに普通に涙が出ました。

推しのファンサが欲しい人も純粋に観劇したい人も楽しめる舞台になっていると感じたほか、舞台セットや演出のオタクもビックリできる仕掛けがたくさんあると思います。ファンサを多く盛り込みつつも、内容でガッチリ楽しませようとしたであろう制作陣の工夫にも脱帽です。

加賀谷蓮くん&野口友輔くんを語る

 

加賀谷蓮役・野口友輔くんは初の2.5舞台出演ということで、俳優推しで見に行きました。178cmの高身長と目鼻立ちのしっかりした美形の男の子なのですが、本人の自覚が『とっても三枚目』なので、見ているだけで楽しい気持ちになります。普段はかっこいいセリフを言わされて耳まで赤くなったりしている野口くんですが、今回の蓮くん役はかっこいいの濃縮還元でした。

現役メンズアイドルということもあって、ダンスのキレと歌唱力は随一!プライド高めの蓮くんの技術を裏付ける実力を感じます。たまに出る笑顔がほんとに可愛い。本人のビジュアルが本当に良く、メインビジュアルそのままの姿でニコニコ動き回るため、そこかしこから「動いてると一層かっこいいな…」の声が聞こえました。客降り中のファンサの丁寧さが凄まじいです。

…気を抜くとファンサファンサとファンサの話ばかりしてしまいますが、野口くんは朗読劇や舞台など様々なお仕事をいつもバリバリ頑張ってきていることもあり、演技も安定感があります。出番が少ないわけではないのですが、次回作ではもっともっと喋って欲しいです!

 

個人的な見どころとしては、(パフォーマンスは勿論として)蓮くんの舞台袖での姿かなと思います。熱くて怖くてかっこいい!そんなパフォーマンスを終えたあとの蓮くんが、舞台袖に戻って他のグループを見ている時の表情にはぜひ注目してほしいです……他のグループのパフォーマンスを優しく見守る加賀谷蓮くんの姿が観測できます。

あと曲が全ユニットとても良かった

 

走り続けて欲しい舞台 ジュエルステージ「オンエア!」

アフィリエイトブログみたいな構成になってしまいましたが本当に面白かったし、原作ファンの方も俳優ファンの方も見ておいた方が絶対にいい舞台だと感じます!二作目、三作目と続いていってほしい、応援し続けたい舞台。カーテンコールでのコメントにもとても胸打たれました…!

HotBloodのアツいパフォーマンスに心が躍ったのはもちろん(なんか客降りのとき手を振る姫見て姫~😢!ってなった…推し増し…)、Prid'sの曲には勇気をもらったし、Re:Flyはセクシーすぎて目が泳いでしまいましたが凄かったし、Eme☆kareの曲は当然初めて聞いたのに泣きました。そしてMAISYの全力でのパフォーマンスを見たいし、dropのこれからの輝きを応援しまくらないと気が済まないです!

各キャストさんの良かったところを上げようとすればキリがないし、一度の観劇では語りきれないですね。

千穐楽まで皆さん怪我なく駆け抜けていってください!そしてまた会える日をとても楽しみにしています!

俺たち、ヤンキー王!?~本能寺の変!?~◆初日公演◆

 

初日公演おめでとうございます!現在上演中の舞台なので、ほぼ自分用の感想メモ&友達への布教用ですが極力ネタバレは避けてまとめていこうと思います🙇

なるべく冷静に書きたいところですが今回ばかりは脳を殺して浴びてきてしまったのでキモオタクの戯言だと思ってください。また全員に触れると長くなりすぎるため、推したち(Hi☆Five)の話しかしません!でも皆さん素敵でした……かわいかったな~……

※これから見に行く方は読まないほうが楽しいと思います

 

「ヤンキー王~本能寺の変~」って全部何?

率直に「全部何?」と思いながら見に行きましたが、開演5分くらいでその謎は解けました!主人公の「信彦」が目指しているのがヤンキーのてっぺん!である「ヤンキー王」で、彼がタイムトラベルをした先で出会う事件が「本能寺の変」なんですね。あらすじはHPで見られるといいなあとも思います…!推し見に行くぞ!って人以外も楽しく観劇できる舞台だったのでよりそう思いましたね…!

ビジュアルが全員時代劇風なのでややとっつきにくい印象でしたが、現代のヤンキーがタイムスリップする話なので全然心配なかったです。戦国の世で初めて出会うキャラクターたちもコミカルで可愛らしく、なぜか現代のことを知っていたりとコメディタッチなのでずっとニコニコできました!『時代劇の服を着ている推しをエンジョイする』くらいの気軽さで正解なんだと思います(もちろんシナリオもすごくよいです!)。

喧嘩!ダチ!というテンションのヤンキーたちが、戦国の人々と関わる中で戸惑ったり、いろんなことを教え合ったりしているシーンがとてもかわいらしく、戦国!という舞台設定、効いてましたね……!

 

「さすがアイドル!」づくしのライブパート

なんか…皆さん踊ると急にアイドルで…シンプルに…最高でした…

衣装が和服ということもあって大きな動きは少ない舞台なのですが、そのぶんキレッキレのライブパートが最高にキマりました。舞台そんなに好きじゃないな、という人も、このライブパート目当てで見に行ってもいいんじゃ……?と個人的には思います。サイリウムが振れないことに血の涙が出ました。

和服で踊るダンスってこんなにかわいいんだあ~ッと思いました。裾がひらひらしていて綺麗だし、長い衣装でガンガン踊るのがとっても男らしくて最高でしたね。全体的にカッコイイ系のキレッキレな振り付けが多いので日頃可愛い系で売っている子であればあるほどシャブいんじゃないかなと思いました*1

私は前回の舞台に引き続き野口くん(Hi☆Five)を目当てに行ったのですが、彼のことを可愛い弟キャラくらいのテンションで見ていたので危うく死ぬところでした。私は新参なので普段のライブで彼がどのようなパフォーマンスをしているのかよく知らないっちゃ知らないんですけどなんかすご~い男らしくてあの~すごかったです!

4月の舞台ではずっとカワイイ男の子だったので、親戚の男の子急におっきくなってた時みたいな感じでした。伸びしろ100%すぎです。さすがに生歌ではないのですが(マイクなしで演技されてるので)それでも満足感高かったです😢あと、はいふぁいの二人が一緒に踊るところはファン的にニヤリでした…!眼福!

 

豊臣秀吉という人間(※少しネタバレあり)

今回は野口くんだけではなく、同グループHi☆Fiveの大谷くんも出演していて楽しみにしていました!彼が演じた『豊臣秀吉』は仲良し和気あいあい!な舞台の中である種異質です。いろんなことを一生懸命やっているのに空回りして、部下にも笑われ、史実通り『猿』という呼び名で呼ばれてしまって、そのことを本人は気に病んでいる。他の皆は楽しそうにしているのに、一人だけ「プークスクス」と笑われる、そんなキャラクターです。見ていて心が痛む部分も多かったです。役作りにいろいろ悩んだんだろうなということがツイッターからも伺えました。

大谷くんは普段『黒王子』という肩書きがぴったりのイケメンなんですよね。(新参の感想で恐縮ですが)典型的な白馬の王子様とは違ってちょっぴり悪い感じで、その一方で垣間見える優しさや年相応の繊細さがかわいらしい、大変魅力的な男の子です。その彼が舞台上とはいえ空回りして嘲笑われているというのは(何か文句があるということではなく、シンプルに観劇の感想として)なんだかとても悲しかったです。

でも秀吉こそがこの舞台のキーだと感じ、私はこの感想を書き始めました。コミカルで面白い、楽しい、みんな仲良しな舞台で、ひとりだけ『生まれてしまった』悪役、それが豊臣秀吉です。この舞台においてのリアリティかつもう一人の主人公は豊臣秀吉です(完全に個人の意見です)。

秀吉は信長のことが大好きで、大好きだから一生懸命頑張る。でも頑張った結果がついてこない。だからもっと頑張る。なのにいつの間にか他の皆は全然違う話をしている……苦しくて当たり前なのに誰も慰めてくれない、それは秀吉が『悪役』だから。でもラストシーンでわかるように、彼の欲しかったものは天下でもなくお金でもなく自分に従う部下でもなく、すごく些細なものでした。私はこの舞台がサイリウムOKだったら秀吉のためにオレンジのサイリウムを振りたい。そして現実で秀吉みたいな人に会った時、寄り添ってあげられる人間性でありたいな、と道徳みたいなことを考えたりしました。

願わくば秀吉の行く末がハッピーエンドであってほしいし、コミカルなストーリーの中でそう思わせたのは大谷くんの力だと思いました。ネタバレになるので多くは言えませんが、秀吉は悪役ではなく、一番人間的で、泥臭くて、可愛らしい、素敵なキャラクターだと思います。そしてそれを大谷くんが堂々と、そして時に似合わないほど情けない顔をして演じるの姿には惹きこまれました。主人公たちが急に異世界に送られたのと同様に、秀吉もまた別世界に放り込まれた人間のひとり。秀吉に注目して観劇すると舞台の味がガラッと変わるような気がします。今回初日ですが、千穐楽ではどのような演じ方になっているのかとっても気になります。

とにかく大谷くん初舞台めちゃくちゃ頑張ってた!かっこよかったです😢 大谷くんの別の顔が見られる最初で最後の機会かもしれないので、普段の彼を知る人達にはぜひ訪れてほしいし、いっぱい秀吉を応援してあげてほしいなと感じました……!

 

たのしかったな~(総括)

関係者の方の「狙ったところでウケなかった」みたいなツイートがあったかと思いますが、ウケてたと思います!みんな心でウケていたと思う(私はすごいウケてた)。でも感染対策の意識ってひとりひとり違うので、もし隣の人がめちゃくちゃ怖がっていたら……!と思ったらなかなか笑えなかったりもして難しいところでした……!でもウケていたと思います……!ウケなかったなって思って役者さんたちが悲しい思いをしていないといいなあ

たなかつかささんの『笑うとこです!^^』で雰囲気がぐっと盛り上がり(笑っていいんだあって思えてめちゃくちゃありがたかったです!あとおっきくてすごくかわいかったです)、野口くんのアイドル的にぎりっぎりなのでは!?ってくらいのギャグにはさすがにみんなウケてましたね!笑 さすがだなって思いました!

野口くんのことは劇で見ている時間のほうが長いのですが、かっこいい!かわいい!おもしろい!かっこいい!おもしろい!かわいい!って感じでジェットコースターみたいな演技とコロコロ変わる表情が本当に俳優さんとしても素敵だなと思います*2おもしろい子!っていうのが最初の印象だったのですが、演技に真摯だからこそ静と動の笑いを誘うのが上手で、ただふざけてるだけではないのがプロです……!

 

舞台全体を通して気持ちよくて楽しくて、なんだか夏休みを彼らと共に過ごしたような特別な時間が過ごせました。マルチエンディング方式ということなので、都合をつけてまた見に行きたいです。また日替わりがかなり多い(ここまるまる日替わりなのか?と思う場面もあり)ので、複数公演とってても全然飽きない構成だと思いました。アドリブも多いので、役者さんの素顔・ダンス・演技の全部盛りという構成はアイドル舞台として有難い点だと思います!

あと席キャパ的にも抽選けっこう通りやすそうなので、Hi☆Fiveファンの方は当日物販ではなくぜひ事前物販→抽選参加すると楽しいと思います!*3私は当日券だったこともあり不参加でしたが、終演後に抽選結果を確認している人たちが楽しそうすぎてちょっと後悔しました笑


深夜になっても「面白かったなあ、かっこよかったなあ」という気持ちと「秀吉……!」という気持ちが冷めない素敵な舞台でした!千穐楽まで皆さんが楽しく駆け抜けられることを応援しています!

*1:当然日頃かっこいい人間は引き続き死ぬほどかっこいいと思います

*2:舞台のお仕事も引き続きたくさんやってほしいです

*3:他のグループのことはわかりません!あと土日のこともわかりません!

5 years after ver.5〜K-N-U-K〜◆千穐楽◆

 

ついに千穐楽!無事に公演できることが嬉しいような、終わってしまうことが寂しいようないろんな気持ちの中で千穐楽!観劇させていただきました!

 ※以降ネタバレがあるので未視聴の方は注意してください

 

今回も全部ただの感想になる予定なので「どんな舞台なんだろ?」という部分が気になる方は下記のエントリを見ていただけるといいかなと思います💮たいしてまとまってません

osakanatabetaina.hatenablog.com

 

終わらないで…

f:id:osakanatabetaina:20210425213107j:plain

すみだパークシアター倉さん、すごくいい劇場でした。

本日は千穐楽ということもあり、予約の段階で席数が残り僅か!それならいっそ後方で観たいということで全部ギリギリに手続きをし、無事最後列をゲットしました。最後列は三人それぞれの演技がよく見え、これもまた楽しかったですね。演技を終えた役者さんがスッ…と待機状態に戻るところなど笑、いっぺんに見られておもしろかったです。後席でも満足度高い劇場は嬉しい…。

小声でもちゃんと舞台後方まで聞こえるから、役者さんの発声ってやっぱりすごいです。これはオタクの感想ですが、役者さんたちが後方までしっかり見渡してくれたのもなんだか嬉しかったです☺

会場の感想まで書いてしまうくらい、観劇そのものがすごく楽しかったです。スタッフさんも優しくて、もはや顔を覚えてしまいました。明日も行きたいのですが…。

終わる~!という悲しみと寂しさに苛まれすぎて、お三方の入場の時点でちょっと泣いてしまいました。私事ですが平日の日程しか行っていなかったこともあり、満席の会場がなんかエモくて早々に感涙でした。今も「おわらないで」と「配信ある!」の狭間で心が揺れ動いており、ちょっとうまくまとめる自信がないです。

 

今日は20歳野口くん、25歳梅津さん、30歳久保田さん。難波さんが「偶然初日と同じ配役ですね」と仰っていましたが、私が最初に観た3日め昼も偶然同じ配役でした。今日はどうなるのかなとワクワクしながら千穐楽に臨んだところ、期待通り全然違う舞台が待っていてくれました!

 

繰り返すからわかること

観劇4回目だったのですが、5 years afteってループものみたいだなと思いました。野口くんはどんどん成長するし、梅津さん久保田さんは毎回違う工夫を組み込んでくれて世界が広がる感じがするし、観ている方も理解が深まっていくのでしょうか…?みな回を追うごとにシルエットが濃くなっていく感じがします。

何度も見たくなるどころか、千穐楽まで見てもまだ見たくて大変です。本日とくに好きだったのは久保田さん演じる百合子、梅津さん演じる暗黒の不思議ちゃん、野口くん演じるお母さん。今回は普通にストーリーの感想も書きます。

 

百合子は自分勝手なのか

男性しかいないのに、女性が本当に魅力的な朗読劇でした。

久保田さんの演じる百合子、3日目では『ひどい女』『変わった女』という印象が強かったのですが、本日はじめて「百合子…わかるよ…」と思いました。

今日の百合子はとても傷ついていて、悲しそうでした。ドバカでドクズのジョーと浮気をして、それは最悪だと思うのですが…『啓人と一緒に夢を追いたかった』のは本当なのだろう、ボタンを掛け違えた、啓人のことが信じられなくなってしまった、「そりゃないっしょ」は本当に彼女のこころの叫びだったのかもしれないなとか。笑うとこだとは思います

久保田さんの演技の自然さや『本当にいる感じ』が好きだというのは前のエントリでも書いたのですが、今日の百合子はとくに存在感があるように思いました。自分の友達だったら「啓人ひどい」って言っちゃうかもなとか、啓人にあてつけたい気持ちもわかるかもとか。ずっと『ひどいけどおもろい女』くらいに思っていたのに、急に百合子の友達になった気分です。

…でも久保田さんは「ねっとりした女って感じ!」、野口くんも「手汗がすごそう」と語っていたので、私は「男ってドライ…!」みたいな気持ちになりました笑 アフタートークでは毎回『どう演じたのか』の振り返りがきけるのですが、予想通りだったり全然違ったりして面白い!配信で改めて観るのが楽しみです!笑笑

 

暗黒の不思議ちゃんから見る『5years after』

暗黒の不思議ちゃん(梅津さんが演じるとものすごい美女で好きすぎる…)は、この舞台を表すもう1人の主人公のようでした。

暗黒の不思議ちゃんの人生にフォーカスをあてると、初恋の人に避けられ、ようやく愛し合えたと思ったら相手を陥れる状況になる。人生いいこともわるいこともあるけど楽しいよねという今作のテーマ(なのか?)を体現しているキャラクターだなと今日気付きました。

推しを見つけたと思ったら嫌われ、翌日から会えなくなる絶望ってオタクなら理解できすぎるほどできると思うのですが、啓人に手を差し伸べるときの彼女はどんな気持ちだったのでしょうね。啓人と暮らす日々は彼女にとってキラキラだったのか、それとも怒りを隠していたのか…梅津さん演じるミステリアスな彼女の様子からは何もわかりません。

でも久保田さん啓人と梅津さんポエム(暗黒の不思議ちゃん)が暮らしている日々は本当に穏やかで、傍から見ればキラキラなんですよね…。「暗黒の不思議ちゃんじゃ~ん!」と言いながらも啓人は幸せそうで、どん底から啓人を救ったのは間違いなく暗黒の不思議ちゃんなのだと思います。やっぱり二人の出会いは良いか悪いか一言では言えないんでしょうね。お二人が作る空気がすごく好きでした。

梅津さんの演じる暗黒の不思議ちゃんは優しそうで、ミステリアスで、綺麗で、女の私から見てもとっても魅力的な女性だったのですが…こちらもアフタートークでは「タイプじゃないかな笑」とバッサリで笑っちゃいました笑。何回か見ると舞台を見ながらいろいろ考えるようになるので、アフタートークはマジ面白いです(二回目)!

 

野口くんの「おかあさん像」

野口くんの演じるお母さん、毎回グレードアップしてるなあと思っていましたが、今日も本当によかったです。今回の役作りに関して「(啓人から)電話があった時点で、何かあったことは気付いているんですよね。でも『なんでもない』って啓人が言うから、そういうことにしてるんです」と野口くんが語っていました。

そういうお母さん、いるよなあ。

野口くんは舞台初挑戦ということで、久保田さん・梅津さんからいろいろなことを吸収していたんだろうなと思います。野口くんの『お母さん』は、お二人から吸収した技術と、野口くんのイメージが混ざり合って、観る人の心を打つ、リアルな母像が完成したのかなと感じました。

アフタートークでは、よく『野口くんのお母さんエピソード』が登場します。お母さんをよく見てるからお母さんの演技や心情描写がとてもリアル……というのはかなり短絡的な気もしますが、これからアイドルとして役者さんとしていろいろな人と出会って、どんどん演技に取り入れていくんだろうなと楽しみになりました。初舞台、千穐楽までとってもよかったです。ぜひまた舞台に挑戦してほしいです!

 

観る度にわかることが増えて、考えることが増えて、毎回いろいろなところに感動する。この視野が広がる感じが『5 years after』の楽しみのひとつだと思いました! 

コミカルシーンの感想としては、今日は「役から待機状態に戻るとき」がとても面白かったです笑、クセの強い役を演じたあと、スン…とすました顔に戻る静と動の笑い、本当にずるい。あまりにも息ぴったりで笑っちゃいました。

また凄く細かいところなのですが、4回目に新しく気付いたことの一つに「串カツ屋が怒っている理由」があるんですよね。

二度漬け禁止の屋台の前で「ワンモアチャンス」と歌われたら、なんか二度漬けできる感じがするから屋台のおっちゃんは怒ってる…んですよね!?!!!?!?…真相はわかりませんが、なんかそういう細かいことにも後からジャンジャン気付きました笑 セリフを覚えるほど何かに通ったのは初めてなのですが、楽しいですね。演者さんの演技はもちろんですが、シナリオのほうもより深く楽しめた気がします。

 

配信決定ありがとうございます…!

 

また60人のみんなに会える!嬉しい!!本公演、ということは千穐楽だけなのでしょうかね…?もし全公演配信だったらとても嬉しいのですが、そこは続報を待とうと思います。結局梅津さんの30歳啓人を見逃してしまったし、開墾が死ぬまでにもう一度見たいので…全部に越したことはないのですが…1日しかなかったら迷わなくていいかもと思います。とにかく楽しみです!

 

最後にアイドルの野口くんを埋め込んでおきます💮

本日難波さんが「アイドルだし、ワンフレーズ歌って」という無茶ぶりをしていましたが笑、アイドルの野口くんもとても素敵です。かっこよくアイドルしている時と素の状態で一発芸をしている時が別人すぎていつも驚いてしまうのですが、それもまた野口くんの魅力のひとつだと思います!☺

 

 

 

最後になりましたが『5 years after ver.5〜K-N-U-K〜』本当に楽しい舞台でした!野口くんはもちろん、久保田さん・梅津さんの次の舞台も見に行きたくなっちゃったし、すみだパークシアター倉さんにもまた訪れたくなりました。

最高の舞台と出会えて、また最後まで劇場に通うことができて幸福だったと思います。いろいろ大変なご時世ですが、エンターテイメントの力に元気をいただきました☺配信も、ver.6も楽しみにしています!

 

5 years after ver.5〜K-N-U-K〜◆5日め昼の回◆折り返し公演

 

昨日に引き続き本日も観劇させていただきました!

現在上演中の舞台なので、ほぼ自分用の感想メモ&友達への布教用ですが内容へのネタバレは避けてまとめていこうと思います🙇

※演技の感想、トークなど本編内容以外のネタバレはあるので注意してください

 

 

今回も全部ただの感想になる予定なので「どんな舞台なんだろ?」という部分が気になる方は下記のエントリを見ていただけるといいかなと思います💮たいしてまとまってません

osakanatabetaina.hatenablog.com

 

いよいよ本日で折り返し!めでたいような寂しいようなですね。私は今回が最終観劇になる予定だったので(結局千秋楽も買った)いろんな気持ちでいっぱいでした…!

 

第二回初日公演でしたか?

一回目はストーリーを追いながら推し*1をじっと見て、二回目は遠目から舞台全体を見渡しました。三回目の今回は『もう一度全体を見て、しっかり目に焼き付けよう』と思っていたのですが…折り返し公演だからなのか急にいろんなことが変わったような気がします。私は3回しか見ていないので、回数観てる方がどう感じたのかとても気になります*2

 

何度聞いても…

3日目4日目と観て、今回はとくに攻めてる感じがしました!独自の解釈がより増された感じでしたね。コミカルなシーンでより強く感じたのですが、ネタバレ無しかつこのテンションで面白部分を語るのは大変難しいですね…

台本そのものは変わらないので、シナリオだけでいえば観客は「同じギャグを見せられている」状況です。次にこういうセリフが来る、ってもう覚えちゃってるから、普通に考えて大笑いできないはずじゃないですか?

友達から何度も同じ話を聞かされるなんてのは本当にうんざりするもの。どんなに面白い話でも、やっぱり毎回大爆笑とはいきません*3。でも『5 years after』のコミカルなパートは知っているのに新鮮で、知っているのに驚いて、知っているのに爆笑してしまう。

だんだんと仲良くなっていく役者さんたちの関係性が深まり、相乗効果がどんどん高くなっているからなのでしょうか?掛け合いもより濃くなった感じでしたね!笑

 

もちろん毎公演工夫は凝らされていると思うのですが、観劇3回目の今日は『なんか新しい舞台始まった?これ明日からどうなるんだ?』という気持ちになり、今日で最後にはできないな…と感じました…。

 

ジェットコースターに喩えたけれど

過去の記事で「笑ったり泣いたりジェットコースターみたいな舞台でした」と書いたのですが、いつの間にかより怖いジェットコースターになっていました(?)

笑いが何度も来ないのと同じように、涙も何度も来ないのが普通だと思います。何度見ても泣ける話って確かに「ある」けれど、1回目より2回目、2回目より3回目のほうがより泣けるというのは……うーん、多分、これは舞台というものを表現する上ではおそらく使い古された表現で、世の中にある素敵な舞台の多くは「1回目より2回目」だと思います。でも私にとっては新鮮な驚きだったのであえて書きます。笑

 

『5 years after』は、コミカルなシーンとシリアスなシーンが交互にくるのが楽しい舞台。笑ったと思えば泣かされて、その涙がいつの間にか笑い涙に変わってしまう。回を追うごとに、コミカルなところはより面白く、シリアスなところはより感動的に。双方研ぎ澄まされていくことで感情がどんどん揺さぶられる…のはわかるのですが、本日は急に研ぎ澄まされすぎてたのでびっくりしました。

お仕事の都合で最初の土日と最後の土日しか来られない方も多いと思うのですが、きっとものすごく驚かされると思います!続けて3日観ても驚いてしまったので…

1回だけ見たよって人にはぜひもう1回見てほしいです…☺

 

演劇素人なので詳しく説明する教養がないのですが、今回は皆さんの、とくに久保田さんが生み出す『間』に心奪われました。

黙る、ただそれだけで場がギュッと引き締まり、「次はこうなるんだよな~」と油断して観ていた私をグイグイ物語の世界に引っ張り込んでくれました。

朗読だからこそ、表情が、読み方が、間が、より鮮明に感じられる気がします。上手に言えないですが、今日の『間』のとりかたがとても好きでした、個人的に。もしかしたら私がやっと気付いただけのことかもしれませんが、どうしても書きたかったんです。

 

野口くんの伸びしろが100%すぎた

『なんか急に変わった』大きな理由のひとつが、野口くんの演技が急に上手になったのが理由なんじゃないかと個人的には思っています。

先日の「アイドルをやってきたから、お客さんの顔はしっかり見ます!」というお話からもわかるように、野口くんはサービス精神旺盛なタイプで、よーし楽しませるぞ~!と頑張ってくれる人というイメージがあります*4

その人柄が役にも表れているなと感じる部分が多かったのですが、今日の劇中は『お客さんのため』という外向きの矢印よりも『いかに役を落とすか』という内向きの矢印が大きくなっていたのではないかと感じました(※すべて完全に個人の感想です。もちろん外向き矢印だっておっきいままですよ!)

お客さんを楽しませるための演技ではなく、役そのものになって出てくる、役そのものだと感じられる部分が、3日前と比較してとてもとても増えました。

 

本日の役柄は25歳の啓人。LINELIVEで自身を「悪ガキ」と紹介(?)してしまう野口くんにはぴったりの役だったと思うのですが笑、ノリにノッている部分、ムキになってしまう部分、反省している部分、全部がとてもリアルで、とくに梅津さんのお父さんと怒鳴り合うシーンは息をのむものがありました。

怒りの感情は、怒鳴る、怖い顔をする、冷たく言う、など記号化されがちな感情だと個人的には思います。それだけで怒ってるんだね~ということは伝わるので。でも野口くんが読んだ『怒り』は記号の提示ではなく、正真正銘啓人の『怒り』だと感じました。自分への自信と少しの後悔、親への期待と失望…25年を生きた啓人じゃないと出せない怒り、もどかしさ、いろいろと感じさせていただきました。

またその怒りを真正面から受け止める、梅津お父さんの気迫も忘れられません。お父さんは当初『コミカル』サイドの役柄として登場する上、啓人とモメるシーンでも頭の固い発言をするため、観客の感情移入が難しい人物だと感じます。でも「なんでそんなことを言うのか」そして「啓人のことを本当はどう思っているのか」、直接語られない部分が梅津さんの演技、その気迫でにじみ出てくる。だから観客も『父の葛藤』、そして『後悔する啓人』の気持ちをより強く感じることができたんだと思います。あのシーンはとてもよかった、と思います。好きでした。もう一度見たいです。

 

なんも考えずに笑ってもいいのにね

毎回いろいろと書いてしまいますが『5 years after ver.5』はきっとなんも考えずに笑っていい劇で、なんか、本当に、それでいいと思うんですけどね…というか、文字で説明するのは無理すぎて書いてないだけで、多分笑っている時間のほうが全然長い舞台だと思います。感想書いたあと次の回を見ると「何を私は小難しいことを長々書いてバカなんじゃないか」と思います。

でも『朗読劇』だからなのか、毎回変えるという演出が効いているのか、皆さん毎回の工夫がとんでもなくて、考えちゃうんです、いろいろ…。最初に見た時は終幕のときのルイス松崎で笑ってたのに、今はあそこでじーんとしちゃうし…。じーんとさせる顔をしている人は舞台上に誰もいないのに、不思議ですね。

 

久保田さんの『30歳の啓人』を1日ぶりに見まして、ベショベショに泣いてしまいました。この件はしっかりと書こう、と思っていたのにうまく言えません。先日の私は『久保田さんの啓人は強い意志が~』とか書いていますが、それも正解じゃないと思います。自分自身への絶望と、自分に言い聞かせるような空元気と、体が心配だと言っていた母に送る言葉と…痛々しくて、情けなくて、一緒に辛くて、でも『辛いことがあったのに、Enjoy Your lifeと言える啓人さんは素敵だと思いました』

また、先ほど言った『間』を強く感じたのは、彼女2人と30歳の啓人のシーン。昨日まではたしかに『コミカルなシーン』だったはずなのに、今日は、啓人の最後の綱が切れるような、とても苦しいシーンに見えました。

 

それはさておき、日程的に梅津さんの30歳啓人を見逃しそうで大変辛いです。久保田さんの30歳啓人もまた見たい。野口くんのもさらによくなってるはず。見たいものが多すぎる、どうしたらいいんだろう…私も30歳の敬人が一番好きなのかもしれません。

 

アフタートーク超おもしろかったですね。

梅津さんの『かいかい かいかい 開墾』が気に入りすぎてまた見たいのに、もう死ぬまで見れないのかと思うと辛いです…笑 また、見たい、です…。

夜の部も飛ばしてますね!笑

本編中でも、昨日は超絶美少年のセバスチャン、今日はクセの強いセバスチャン…黙っててもクセ強すぎて啓人の語りが入ってこないくらいでした笑笑

梅津さん、クールなお兄さんだと思っていたのですが…毎回意外な一面が見えすぎてどんどん好きになってしまいます☺

 

まだまだ言いたいことはありますが、長くなりすぎるので今日はここまでにします。次は千秋楽のチケットを確保しましたが、できれば金曜も行きたい…!

何度でも繰り返し見たくなる『5 years after ver.5』、観劇できて本当に幸せだな~と思う毎日です。

*1:Hi☆Fiveの野口友輔くんを宜しくお願いします

*2:今更な部分もあるかもしれませんが、フーンと流していただければ幸いです!

*3:個人の意見です。お笑いのライブとかは何回でも笑えちゃいそうなので、プロ!かつライブ!だと違うかもしれませんね。でも「同じことで毎回笑わせる」のはやっぱりすごいことだと思います

*4:そしてそんなところがとっても応援したくなるアイドルです